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(更新: 2026/08/07)
TikTok Shop運用を内製化するか外注するかの判断基準
TikTok Shopを始める際、社内で運用体制を作るか外部に委託するかで迷うケースがあります。判断を分けるのは予算ではなく、演者の確保と検証にかけられる時間です。この記事では両者に必要なリソースを比較し、判断の基準を整理します。
TikTok Shop運用の内製化とは、動画制作と配信を社内で完結させる体制を指す
TikTok Shop運用の内製化とは、商材の企画から動画制作、LIVE配信、広告運用までを社内の人員で完結させる体制を指します。既存のEC運用と異なり、動画制作とLIVE配信という新しい機能が必要になるため、既存の体制をそのまま流用することはできません。
つまり判断すべきは費用の大小ではなく、この新しい機能を社内で持てるかどうかです。
内製化に必要な機能を洗い出す
TikTok Shopの運用に必要な機能は以下です。
| 機能 | 内製化の難易度 | 理由 |
|---|---|---|
| 商材の優先順位づけ | 低い | 社内の情報で判断できる |
| 商品ページの整備 | 低い | 既存ECの経験が活きる |
| ショート動画の制作 | 中程度 | 縦型動画の編集技術が必要 |
| LIVE配信の運用 | 高い | 演者の確保と稼働時間の確保が必要 |
| 広告運用 | 中程度 | TikTok広告の知見が必要 |
| データ分析 | 中程度 | 動画単位で購買を追う設計が必要 |
このうち内製化のハードルが最も高いのがLIVE配信です。
LIVE配信の演者確保が最大の分岐点
判断が分かれるのはここです。
LIVE配信の売上は視聴者数と購入率に加えて配信時間の総量で決まります。配信していない時間は売上がゼロになるため、稼働時間そのものが上限を規定します。社員が出演する場合、通常業務との兼ね合いで配信頻度を上げられないケースが多くあります。
弊社は自社のD2C事業でもLIVEコマースを運用しており、累計配信時間112時間、累計フォロワー2.7万人、1配信あたり最大100万円の売上という実績を自社で検証しています。この配信時間を積み上げるには、継続的に稼働できる出演者が必要です。
社員が継続出演できる体制があるかを先に確認してください。難しい場合、演者を確保できるかが内製化の可否を決めます。
ショート動画は制作本数が読めるかで判断する
動画制作の内製化は、必要本数を継続的に作れるかで判断します。
TikTok Shopでは1つの商材に対して複数の訴求パターンを並行して検証します。使用シーン訴求、課題解決訴求、比較訴求、実演訴求といった型を出し、購入につながる型を特定する流れです。この検証には一定の制作本数が必要になります。
社内に縦型動画の編集ができる人員が1名しかいない場合、この本数を継続的に確保するのが難しくなります。他業務と兼任している場合はさらに厳しくなります。
内製化が向いているケース
以下に当てはまる場合、内製化を検討できます。
- 社員が継続的にLIVE配信に出演できる体制がある
- 縦型動画の編集ができる人員が専任でいる
- 既存ECで出荷体制が整っている
- 商材数が限られており、訴求の検証範囲が絞られている
- 立ち上げに半年以上をかけられる事業計画になっている
特に社員が出演できるかどうかが大きく、ここが満たせる場合は内製化のハードルが下がります。
外注が向いているケース
一方で以下の場合は外注のほうが立ち上がりが早くなります。
- 社員が出演できず、外部の演者が必要
- 動画編集の人員が他業務と兼任している
- 商材数が多く、どれから着手すべきか判断がつかない
- 広告運用の知見が社内にない
- 短期間で販売を立ち上げたい
このうち演者が必要なケースでは、都度キャスティングする体制だと配信頻度を上げられません。弊社は総クリエイター約700人の自社プロダクションを保有し、MCN認定も取得しているため、演者のマネジメントまで自社で完結できます。
一部を内製し一部を外注する分担も可能
すべてを選ぶ必要はありません。
既存ECの経験が活きる領域は社内で担い、新しく必要になる機能を外注する分担が現実的です。たとえば商材の優先順位づけと商品ページの整備は社内、動画制作とLIVE配信は外注という形です。
ただし分担が増えると連携の工数が発生します。特に動画の訴求軸と商品ページの記載が一致していないと購入直前で離脱するため、この2つを別々に進める場合は情報共有の頻度を上げる必要があります。
内製化を段階的に進める設計
将来的に内製化したい場合、外注から始めて知見を蓄積する進め方もあります。
外注先からのレポートに、なぜその結果になったかの考察を含めてもらう取り決めをしてください。どの訴求パターンが購入につながったか、どの時間帯の配信が反応が良かったかが社内に残ります。
この情報が蓄積されると、内製化する際の設計材料になります。ゼロから検証し直す必要がなくなるため、移行のコストが下がります。
判断のためのチェックリスト
| # | 確認すること | 内製化の判断に近づく条件 |
|---|---|---|
| 1 | LIVE配信の出演者 | 社員が継続出演できる |
| 2 | 動画編集の人員 | 専任でいる |
| 3 | 出荷体制 | 既存ECで整っている |
| 4 | 商材数 | 限られており検証範囲が絞れる |
| 5 | 立ち上げ期間 | 半年以上をかけられる |
| 6 | 広告運用の知見 | 社内に経験者がいる |
TikTok Shopの運用実績をまとめた記事も参考にしてください。
どちらを選んでも立ち上げ期間は変わらない
前提として共有しておきたい点です。
内製でも外注でも、売上が安定するまでには時間がかかります。弊社が支援してきた100社以上のケースでは、成果が明確に見え始めるまでに平均6ヶ月かかっています。視聴者データが蓄積され、どの訴求がどの層に届いているかが見えてから最適化する流れになるためです。
外注すれば早く立ち上がるという想定で計画を組むと、判断を急ぐことになります。どちらの体制でも半年程度を立ち上げ期として見込んでください。
まとめ
TikTok Shop運用を内製化するか外注するかは、LIVE配信の演者を確保できるかと、動画制作の本数を継続的に作れるかで判断します。社員が継続出演でき、編集の専任人員がいる場合は内製化を検討できます。
演者が外部に必要な場合や編集が兼任の場合は、外注のほうが立ち上がりが早くなります。すべてを選ぶ必要はなく、既存ECの経験が活きる領域は社内、新しく必要な機能は外注という分担も可能です。
TikTok Shopの運用体制については、商材や自社の出荷体制に応じて個別にご案内しています。月額50万円〜、支援範囲に応じて柔軟に対応いたします。
