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(更新: 2026/06/25)
TikTokのトレンドを掴み続けるために|運用プロのインプット習慣
本記事は、Leading Communicationのクリエイティブチームへの社内インタビューをもとに作成しています。日々TikTokアカウントの運用に携わるメンバーのリアルな声をお届けします。
“センスがある人”が強いSNS運用——そう感じている方も多いのではないでしょうか。
確かに、TikTokで成果を出し続けている担当者には、トレンドをいち早く察知する感度があります。しかしそれは、生まれ持ったセンスではなく、日々のインプットの仕組みによって作られているものです。
私たちのクリエイティブチームが実際にやっているインプットの習慣を、「なぜやるのか」「やるとどうなるか」という視点でお伝えします。
📊 データで見るTikTok
・日本国内TikTokユーザー数:4,200万人超(2025年時点) (出典:TikTok社公式発表)
・TikTokの平均エンゲージメント率:約1.73%(Instagram約0.36%、Facebook約0.04%) (出典:Shopify Japan調査 2024年)
・TikTok利用率:10代約70%、20代約52%、30代約32%(総務省調査) (出典:総務省「情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」)
■ チームで共通してやっていること
特別なことではないですが、チーム全員が当たり前にやっていることとして、毎日SNSをチェックしながら気になった動画は保存・メモしておく習慣があります。見て終わりにせず、「このアカウントで使えそう」「この企画、来週試せるかも」と常に担当案件と結びつけながらインプットしています。
これをやると何が変わるかというと、企画を考える時間が大幅に短くなります。「何かいいネタないかな」と毎回ゼロから考えるのではなく、日々ストックしたメモを見返すだけで候補が出てくる状態になるので、企画の質とスピードが同時に上がります。
■ 「見る」だけで終わらせない——トレンドを記録・分析する
TikTokをチェックしている担当者は多いですが、見ているだけで終わっているケースがほとんどです。私たちが意識しているのは、「見たこと」を記録に変えることです。
退勤前の30分をスケジュールにブロックして、その日のTikTokトレンドをスプレッドシートに記録・分析しているメンバーがいます。「この動画がなぜ伸びているのか」「今週多く見られているフォーマットは何か」を毎日言語化して蓄積していく。地道な作業ですが、これを続けることで感覚ではなくデータとしてトレンドを掴めるようになります。
「ただ動画を見るだけだと、なんとなく「これ来そうだな」で終わってしまう。でも記録を続けていると、「先月と同じ構造のフォーマットがまた増えてきた」とか「このジャンルは2週間ごとに波が来る」とか、サイクルが見えてくるんです。根拠を持って提案できるようになるのが一番大きい変化だと思います」
トレンドを先読みできると、クライアントへの提案のタイミングも早くなります。「このフォーマット、来週あたり広まりそうなので今仕込んでおきましょう」という提案ができると、クライアントからの信頼度が上がります。
参考として、TikTokの平均エンゲージメント率は約1.73%(2024年)で、Instagram(約0.36%)やFacebook(約0.04%)と比べて非常に高い水準にあります。それだけユーザーの反応が出やすいプラットフォームだからこそ、トレンドの初期シグナルも数字に早く現れます。
■ TikTokの外にこそ、次のトレンドのヒントがある
TikTokのトレンドを掴むのに、TikTokだけを見ているわけではありません。むしろ、TikTokの外側に次のトレンドのヒントが隠れていることの方が多いと感じています。
ターゲット層と直接話す
担当アカウントのターゲットに近い人と日常的に会話することも、大切なインプット源です。「最近これが面白い」「こういうのよく見る」という生の声は、リサーチツールでは拾いきれないリアルな感度を教えてくれます。
「データを見ていると、急に特定のジャンルの動画が伸び始める瞬間があるんですけど、実は街や会話の中でその兆しって先に出てるんですよね。「最近これよく見る」って若い子が言い始めたら、TikTokでもそろそろ来るなって感覚が養われてきました」
日常の観察をネタにする
街で聞いた会話、昔見ていたバラエティ、日常の「あるある」——そういった普遍的な面白さがTikTokでも刺さることは多い。「当時これ面白かったな」という記憶が、今のコンテンツのヒントになることがあります。SNSだけを見ていては生まれない発想が、日常の観察から出てくることは少なくありません。
■ インプットは「自分で試す」ことで初めて使えるものになる
気になるフォーマットや企画アイデアは、自分のアカウントで実際に投稿して試すことを習慣にしているメンバーがいます。「これは来そう」と感じて自分で試したところ、実際にバズったという経験も複数あります。
「クライアントに提案する前に自分で試してみると、「あ、これは思ったより再生数が伸びない構造だな」とか「このフックは3秒以内に変えた方がいい」とか、データじゃなくて体感として掴めるんです。その経験があると提案の説得力が全然違います」
さらに、おすすめに流れてきた段階でいち早く保存・フォローしておく習慣もあります。1日でいいねが急増していたり、短時間で再生数が跳ね上がっていたりする動画は、トレンドになる前の初期シグナルであることが多い。その感度を磨くには、毎日見続けることしかありません。
■ 担当アカウントごとに「見る目線」を切り替える
インプットのもう一つの重要な習慣が、ただトレンドを追うのではなく、担当アカウントの目線でインプットすることです。
グルメ系のアカウントを担当しているなら、グルメ系のコンテンツが流れてくるようにアカウントを育てる。美容系なら美容系の最新動向を追う。採用系なら、求職者が気にしている情報に目を向ける。複数のアカウントを担当している場合は、見るアカウント自体も複数持つことで、それぞれの運用の精度が変わります。
「同じTikTokを見ていても、「何のアカウントの担当者として見るか」で気づくことが全然違います。「TikTokをダラダラ見ている」のか「目的意識を持って見ている」のかで、インプットの密度が変わる。この違いが積み重なっていくと、企画の質に差が出てきます」
■ まとめ:TikTokのトレンドを掴み続けるためのインプット習慣
・毎日の保存・メモ習慣が、企画のストックを作りスピードと質を上げる
・トレンドを記録・分析することで、感覚ではなくデータで先読みできるようになる
・TikTokの外——現場・会話・日常——にこそ次のトレンドのヒントがある
・自分で試すことで、提案に「体感」という説得力が加わる
・担当アカウントごとに目線を切り替えることで、企画の精度が上がる
センスは生まれつきのものではありません。毎日の小さな習慣の積み重ねが、トレンドを先読みする感度を作っていきます。
