メインコンテンツへスキップ

NEWS

NEWS

ニュース

アカウント設計が7割。素人が陥りがちな「とりあえず投稿」を防ぐ3C分析の活用術

(更新: 2026/07/24)

アカウント設計が7割。素人が陥りがちな「とりあえず投稿」を防ぐ3C分析の活用術

「TikTokアカウントを開設したけど、何から始めればいいかわからない」「とりあえず流行りの音源を使って投稿してみよう」……もしあなたが企業のSNS担当者で、今まさにそんな風に考えているなら、少しだけ手を止めてこの記事を読んでください。

実は、TikTok運用の成功は、動画を撮影する前の「アカウントの初期設計」で約70%が決まると言っても過言ではありません。初期設計に2〜3営業日かけて設計した企業アカウントは、その後の改善スピードも高まりやすくなります。初期設計を疎かにした「とりあえず投稿」は、時間と予算をドブに捨てるようなものです。本記事では、SNS運用のプロフェッショナルたちが現場で実践している、3C分析を用いた強固なアカウント設計と、競合に勝つための「唯一無二のコンセプト」の作り方を解説します。

なぜ「とりあえず投稿」は失敗するのか?

TikTokアカウント設計とは、ターゲット・コンセプト・競合との差別化を事前に整理し、アルゴリズムとユーザー双方に評価される運用方針を決定することを指します。一般的に設計が曖昧な状態で投稿を開始すると、最初の20本以内で方向性の修正が必要になるケースが多くなります。

SNS運用を任された担当者が最も陥りがちな罠が、明確な目的がないまま見切り発車してしまうことです。TikTokはトレンドの移り変わりが激しいため、「とにかく波に乗り遅れないように」と焦る気持ちはわかります。

しかし、SNSマーケティングの根本は「誰に、何を、どう届けるのか」という基本原則に尽きます。媒体がTikTokであっても、この原則が変わることはありません。企業のSNS運用、特にブランディングや認知拡大を目指す場合、必ず踏むべきステップがあります。それは、いきなり自社のサービスや商品を売り込むのではなく、まずは「ロゴ(アカウントのコンセプトや主役となるキャラクター)」を認知してもらうという第1段階です。

「このアカウントは誰が、どんな世界観で、何を発信しているのか」という名刺代わりのコンセプトがないまま、ただ流行りのダンスやクイズ動画を投稿しても、視聴者の記憶には何も残りません。集客や採用といった最終的なゴール(CV)に繋げるためには、まずは確固たるアカウントの土台=「設計」が必要なのです。

プロはこうやる!「3C分析」でレッドオーシャンを勝ち抜く

では、具体的にどのようにアカウントを設計すればよいのでしょうか。ここで登場するのが、マーケティングの基本フレームワークである「3C分析」です。今のTikTokは、どんなジャンルであってもすでに競合がひしめき合うレッドオーシャンです。あえて激戦区に飛び込み、そこでどう差別化するかを考える必要があります。

市場(Customer)と競合(Competitor)を知る

まずは自社が参入しようとしているジャンルのハッシュタグ投稿数を調べ、市場の大きさを把握します。そして、すでに伸びている競合アカウントを上位20アカウント以上抽出し、直近30本の投稿について「どのような見せ方をしているか」「どのような情報を提供しているか」「投稿頻度」「動画尺」「平均再生数」を徹底的にリサーチします。

ターゲットの「真のインサイト」を深掘りする

3C分析の中で最も重要なのが、ターゲット分析です。ターゲットが抱える表面的な悩みではなく、その奥底にある「真のインサイト(潜在的な欲求や本音)」を突き止めなければなりません。

例えば、「節税」について発信する場合。多くの競合は、税理士という立場を活かし、白や青を基調としたクリーンで信頼感のある見せ方をしています。しかし、ターゲットの本当の気持ちを深掘りすると「綺麗事ではなく、少しでも自分が得をする情報を知りたい」「ちょっとでも得する方法がないか知りたい」というのが人間のリアルな欲望(インサイト)だったりします。

また、ペルソナは年齢・職種・役職・利用目的まで具体化し、最低3パターン作成すると、企画ごとのブレを抑えやすくなります。

「唯一無二のコンセプト」に昇華させる

ターゲットのインサイトと競合の状況が浮き彫りになったら、いよいよ自社のアカウントのコンセプトを決定します。先ほどの例で言えば、競合がクリーンな中で、あえて「競合とは違う世界観」で発信する、といった逆張りのポジショニングが可能になります。

発信しているノウハウ自体は他社と同じでも、この「唯一無二のコンセプト」と「世界観」があるだけで、ターゲットの心に深く刺さり、熱狂的なファンを生み出すことができます。

なお、コンセプトは15〜30文字程度で言語化し、社内の誰が見ても一文で説明できる状態を目標にすると、運用中のブレを防ぎやすくなります。

企画会議で「コンセプトとのズレ」を徹底検証する

強固なコンセプトが決まっても、日々の動画制作でブレてしまっては意味がありません。動画の企画を考える際は、常にターゲット像を目の前に置き、「この企画はターゲットのニーズとズレていないか?」「競合のアカウントと比べて、情報量や見せ方でどう差別化できているか?」を徹底的に検証する必要があります。

また、このターゲット分析やコンセプト設計、企画のすり合わせは、「絶対に1人で行わないこと」を強くおすすめします。最低2〜3名でレビューを実施し、週1回以上コンセプトとの整合性を確認することで、担当者の思い込みや偏った視点を防げます。チームメンバーと意見をぶつけ合い、多角的な視点を取り入れることが、精度の高い設計に繋がります。

まとめ

「アカウント運用は、初期設定(設計)が”約70%”です。」立ち上げ時にどれだけ時間をかけてコンセプトを練り上げられるかが、その後の運用の成否を左右します。早く動画を投稿したいという焦りをグッとこらえ、まずは自社のアカウントが「誰の、どんな本音に応え、どう競合と戦うのか」を言語化してみてください。

また、運用開始後も最初の30本までは毎回データを比較・改善し、コンセプトとのズレを確認することが重要です。小手先のテクニックに頼るのではなく、この泥臭い設計作業から逃げないことこそが、TikTokアカウントを大きな資産へと育てる最大の近道なのです。

白本 晴香

この記事の著者

白本 晴香

SNSマーケティング事業部/営業推進・広報

SNSマーケティング事業部にて、TikTokアカウント運用代行およびクリエイターキャスティングを主軸に、BtoB企業のオーガニックリード獲得を支援。3C分析・STP分析・ペルソナ設計といった戦略立案から、SEO・コンテンツ制作、SNS運用、LPO、リード育成までを一気通貫で担当している。運用の現場で得られる一次情報や最新のトレンドを常に吸い上げて施策に反映し、データにもとづく施策設計を得意とする。「受注確度の高い問い合わせ」をいかに増やすかを軸に、過去の実務経験と変化し続けるSNSの最新動向の両面から、TikTok運用とBtoBマーケティングの実践知を発信している。

この著者の記事一覧

SNS運用・マーケティングのご相談はお気軽に

この記事をシェア