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2025/12/22
TikTok運用の費用対効果を可視化!食品メーカー向けKPI設定と測定レポート例
TikTok運用では、再生数やフォロワー増加だけではなく、売上やLTV、ブランド指標につながる「本質的な成果」を正しく可視化すること が重要です。
しかし食品メーカーでは、数値の見方やKPI設定があいまいなまま運用されているケースも少なくありません。
本記事では、食品カテゴリに特化した KPI設定の考え方・測定方法・レポートのつくり方 を具体例とともに解説します。
TikTok運用で見るべき「費用対効果」とは?
TikTok運用で確認すべき成果は、単なる再生増加ではありません。
1円あたりどれだけ事業成果につながったか を判断できる指標を設計する必要があります。
例:
- 売上:TikTok経由の購入数・売上金額
- LTV:UGC・リピート購入への影響
- ブランドリフト:認知・好意度の変化
これらを軸に「何を成功とみなすか」を最初に明確化することで、KPIがぶれなくなります。
ビジネスゴールから逆算するKPIツリー設計
TikTok運用は 認知 → 興味関心 → 行動 の3段階に分けて考えると整理しやすくなります。
KPIツリー例
認知段階
- リーチ数(動画を見たユニークユーザー)
- インプレッション数
興味関心段階
- 保存率
- コメント率
- シェア数
行動段階
- 外部リンククリック率(ECやLPへの誘導)
- 商品ページ閲覧数
- 購入コンバージョン数
目的に応じて、どの段階の改善が必要かがすぐ判断できる構造になります。
食品メーカー特有の「裏側KPI」
食品ジャンルでは、購入に直結しないけれど重要な指標があります。
- UGC発生率:ユーザーが自発的に商品動画を投稿した割合
- インフルエンサー貢献度:CVやエンゲージメントへの寄与
- コメント内容分析:味・使い勝手などの評価を定量化
これらを併せて見ることで、興味の質やファン化の進行度を把握できます。
KPI設定で失敗しないための「目標値の決め方」
KPIを設定しても、目標値が現実から乖離すると意味がありません。
食品カテゴリーの場合は、
自社の過去実績 × 業界平均値 を参考にすると精度が上がります。
例:
- 保存率:5%以上で良好
- コメント率:3%以上で興味度が高い
- 外部クリック率:1%以上でEC導線が機能
基準値を置くことで、どこを改善すべきかが明確になります。
効果測定レポート作成の進め方(実務向け)
TikTokのデータは TikTok Analytics → CSV → Excel集計 が基本です。
手順
- TikTok Analyticsで期間を指定してデータ抽出
- CSV形式でダウンロード
- Excelで集計・加工(ピボット推奨)
- KPIツリーに沿った項目で整理
- グラフ化(棒=認知/関心、折れ線=CV推移)
テンプレ化しておくと、毎月のレポートが大幅に楽になります。
CPA・ROASの計算式(実務で使える形)
広告やインフルエンサー施策の効果は CPA / ROAS で確認できます。
【CPA】
広告費 ÷ 獲得コンバージョン数
【ROAS】
(売上 ÷ 広告費)× 100
例
- 広告費 50万円
- TikTok経由の購入100件
- 売上100万円
CPA=5,000円/ROAS=200%
まとめ
食品メーカーのTikTok運用で成果を最大化するポイント
- 「売上・LTV・ブランド」に直結するKPIを設定する
- 認知→興味→行動の3段階でKPIツリーを整理
- 食品特有のUGC・コメント分析も加えて波及効果を可視化
- CPA・ROASなど費用対効果も数値で確認
これらを押さえることで、事業成果とTikTok施策の関係性がクリアになり、
運用方針の判断がスムーズになります。
