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(更新: 2026/09/04)
TikTokのBGM選びで再生数が変わる理由と著作権フリー音源の選び方
TikTokでは音源もアルゴリズムの評価対象です。企業アカウントの場合、人気の楽曲をそのまま使えないケースが多く、選び方を誤ると動画の削除やミュートにつながります。この記事では再生数に影響する5つのポイントと、安全に運用するための音源管理を解説します。
著作権フリーとは、一定条件で利用許諾されている音源を指す
TikTokにおける著作権フリー音源とは、著作権者から利用許諾を得ている、または利用条件を満たすことで追加の権利処理なしに商用利用できる音源を指します。
誤解されやすいのは「権利が存在しない音源」ではないという点です。あくまで一定の条件下で利用が許諾されている音源であり、利用条件を100%満たしていない場合は動画の削除・ミュート・権利侵害のリスクが発生します。
企業アカウントでは個人アカウントと異なり、ほとんどのケースで商用利用に該当します。TikTokで人気の楽曲だからといって自由に使えるわけではありません。この認識のズレが多くの企業アカウントでトラブルを招いています。
企業が確認すべき権利は3種類
確認対象は以下の3つです。
| 権利 | 確認すること |
|---|---|
| 著作権 | 楽曲そのものの利用許諾があるか |
| 著作隣接権 | 演奏や録音に関する権利が処理されているか |
| 商用利用の可否 | ビジネス目的での使用が認められているか |
特に広告配信や商品紹介を目的とした動画では、通常の投稿以上に利用条件の確認が必要になります。
確認のチェックポイントは4つです。商用利用可能と明記されているか、TikTokでの利用が許可されているか、クレジット表記が必要か、利用期限が設定されていないかを見てください。
ポイント1:最初の3秒で離脱率が決まる
ここから再生数に影響する要素を整理します。
TikTokでは最初の3秒が最も重要です。BGMの入り方が弱い動画は視聴維持率が低下します。
動画の冒頭ではテンポが速く、インパクトのある音源を選択するのが基本です。イントロが長い楽曲を使う場合は、サビから始まるよう開始位置を調整してください。
ポイント2:視聴完了率70%以上を目標にする
視聴完了率とは、動画を最後まで視聴したユーザーの割合を指します。
一般的に70%を下回る場合、レコメンド配信量が伸びにくくなります。TikTok運用における重要な判断基準です。
BGMが映像のテンポと一致していない動画は、視聴完了率が低下しやすくなります。映像のカット割りと音源のリズムが合っているかを確認してください。
ポイント3:動画尺は15〜30秒を基準にする
企業アカウントでは15秒・20秒・30秒の3パターンで検証すると改善しやすくなります。
BGMも動画尺に合わせてサビが入る構成が理想です。30秒の動画で15秒時点にサビが来る音源を使うと、後半の離脱が起きやすくなります。
ポイント4:無音時間を作らない
冒頭や途中で無音になると離脱率が上がります。
映像が切り替わるタイミングでBGMも変化させることでテンポが維持できます。編集時に音源が途切れている箇所がないか確認してください。
ポイント5:ブランドイメージと一致させる
流行曲だけを追う運用ではブランド認知は伸びません。
企業イメージに合った音源を継続的に利用することで、視聴者は企業を記憶しやすくなります。音を聞いた瞬間にどのアカウントか分かる状態を目指してください。
BGM改善の手順
上記5点を踏まえた改善の流れです。
| 順序 | やること |
|---|---|
| 1 | 冒頭3秒の音源の入り方を確認する |
| 2 | BGMの開始位置を調整する |
| 3 | 15秒版と30秒版を作って比較する |
| 4 | 視聴維持率を分析する |
| 5 | 再生数との相関を確認する |
一度に複数の要素を変えると何が効いたか分からなくなります。1項目ずつ変更して比較してください。
音源を選ぶ4つの方法
安全に運用するには、利用できる音源をあらかじめ決めておくことが重要です。
TikTok Commercial Music Libraryを利用する
企業アカウント向けに提供されている音源ライブラリです。商用利用を前提としているため、多くのケースで安心して利用できます。ただし利用可能地域や利用条件は定期的に確認してください。
著作権フリー音源サイトを利用する
代表的な音源サービスでは、商用利用可・TikTok利用可・クレジット不要といった条件が明確になっています。利用前に必ずライセンスを確認してください。
オリジナルBGMを制作する
ブランド認知を高めたい企業では有効です。シリーズ動画すべてで同じBGMを使用すると、ブランド想起率の向上につながります。
AI生成音源を利用する
AI作曲サービスでも利用規約は異なります。広告利用や商用利用に制限があるサービスも存在するため、必ず確認してください。
いずれの方法でも、商用利用可・TikTok利用可・広告利用可・クレジット表記不要・海外配信対応の5項目は最低限確認してください。
避けるべき著作権トラブル3選
企業アカウントで発生しやすい失敗には共通点があります。
人気楽曲を動画編集ソフトで追加する
編集ソフトで追加した人気曲は、TikTok内で許可されているとは限りません。TikTokアプリ内で選べる音源と、外部で追加した音源は扱いが異なります。投稿前に利用権限を確認してください。
YouTube向けBGMをそのまま流用する
YouTubeで利用可能でもTikTokでは利用できないケースがあります。プラットフォームごとに利用条件は異なるため、媒体を変えるたびに確認が必要です。
外注動画の権利確認をしていない
制作会社やクリエイターが選んだBGMでも、最終的な責任は企業側にあります。納品時に利用許諾の確認を必須フローにしてください。
外注時の権利確認フロー
外注が最もリスクが高いため、確認手順を決めておいてください。
| タイミング | 確認すること |
|---|---|
| 発注時 | 使用可能な音源の範囲を指定する |
| 制作中 | 使用予定の音源名とライセンス種別を報告させる |
| 納品時 | ライセンスの証跡(規約のURLや購入履歴)を提出させる |
| 公開前 | 商用利用可・TikTok利用可の2点を自社で最終確認する |
発注時に音源の範囲を指定しておくと、納品後の差し戻しを防げます。TikTok Commercial Music Library内のみ、または指定した音源サイトのみといった条件を契約時に明記してください。
音源が原因で配信が止まるケースがある
見落とされやすい症状です。
投稿後に再生数が0のまま動かない場合、音源が原因である可能性があります。ビジネスアカウントで使用できない楽曲を使った動画は、配信そのものが開始されないことがあります。
判別方法はトラフィックソースの確認です。おすすめからの流入が完全に0%で、再生数が20〜100回未満の場合は配信が制限されている可能性が高くなります。流行している音源を使った動画でこの状態になった場合は、音源の利用条件を確認してください。
対処としては、商用利用可能な音源に差し替えたうえで再投稿します。ただし同じ動画を短期間に複数回投稿するとスパム判定のリスクがあるため、原因を特定してから1回で対応してください。
BGM管理の5つの実践ポイント
BGM選びは単発ではなく運用ルールとして整備することが重要です。
運用ルールを統一する
担当者ごとに音源選定の基準が異なると品質が安定しません。利用可能な音源リストを作成し、社内で共有してください。
KPIと合わせて分析する
毎月確認すべき指標は再生数・視聴完了率・保存率・シェア率・エンゲージメント率の5つです。最低でも月20本以上投稿し、音源ごとの成果を比較すると改善点が見えます。
音源ごとに成果を記録する
再生数が高かったBGMをデータベース化すると、次回以降の企画精度が向上します。
トレンド音源と定番音源を使い分ける
推奨する比率はトレンド音源40%、ブランド定番音源60%です。短期的な再生数と長期的なブランド形成を両立できます。
定期的に音源を更新する
見直しは30日ごとが目安です。TikTokのトレンド変化は速いため、四半期ごとの更新では遅くなります。
ライセンス管理表の運用
権利確認を仕組み化する方法です。
音源ごとに以下の項目を記録した管理表を作成してください。
- 音源名と提供元
- ライセンスの種別
- 商用利用の可否
- TikTokでの利用可否
- 広告利用の可否
- クレジット表記の必要性
- 利用期限
- 最終確認日
月1回のライセンス見直しでは、この最終確認日を更新します。音源サービスの規約は変更される可能性があるため、継続利用している音源も定期的に確認が必要です。
運用チェックリスト
| # | 確認項目 |
|---|---|
| 1 | 月20本以上投稿しているか |
| 2 | 音源別のデータを分析しているか |
| 3 | ライセンス管理表を運用しているか |
| 4 | トレンド音源を定期確認しているか |
| 5 | ブランドの統一感が維持されているか |
| 6 | 外注時の権利確認フローがあるか |
| 7 | 投稿前チェックリストに音源確認が入っているか |
まとめ
TikTokにおいてBGMは動画を彩る要素ではなく、再生数や視聴維持率、ブランド認知に影響する運用要素です。
再生数に影響するのは冒頭3秒の音源の入り方、視聴完了率70%を維持できるテンポの一致、動画尺とサビの位置、無音時間の有無、ブランドイメージとの一致の5点です。
企業アカウントでは著作権リスクを回避しながら成果を最大化するために、商用利用可能な音源を選ぶこと、ライセンスを管理すること、データを基に改善することの3点が欠かせません。特に外注時は権利確認のフローを決めておいてください。
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