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「バズらせる」より「メディアを作れ」TikTokアカウントをゼロからマネタイズまで育てた話

(更新: 2026/05/12)

「バズらせる」より「メディアを作れ」TikTokアカウントをゼロからマネタイズまで育てた話

TikTokアカウントの運用を語る時、多くの人の関心は「いかにバズるか」に集中しがちです。再生数、フォロワー数、トレンドの取り込み方──確かにこれらは重要な指標です。しかし、「アカウントをバズらせること」と「アカウントをビジネス資産として育てること」は、似ているようで全く異なる目標です。

本記事では、美容系のTikTokメディアをゼロから立ち上げ、タイアップや企業PR案件を取れる媒体へと育てた実体験をもとに、「メディアとしてのアカウント設計」という視点を紹介します。

■ 最初のゴールは「PR案件が取れるメディアを作ること」

あるクリエイティブ担当者が最初にTikTokで手がけたのは、自社で運営する美容系メディアアカウントでした。他のクライアント企業のアカウントを運用するのとは異なり、このアカウントは「自分たちのメディア」として育てるプロジェクトです。
「最終目標は、メディアとして価値を持たせて、企業からのプロモーションやタイアップ、PR投稿の依頼が来るようにすること。単純にフォロワーを増やすのではなく、ブランドが出稿したいと思う媒体を作るという発想でスタートしました」
この発想は、多くの企業アカウントの「認知を広げたい」「商品を売りたい」という目標とは一線を画します。メディアとして価値を持たせるためには、フォロワー数だけでなく「フォロワーの質」と「コンテンツの一貫性」が問われるからです。

■ 「誰に届けるか」がメディアの価値を決める

メディアとしてのアカウントを設計する上で最も重要なのは、「このアカウントを見ているのは誰か」を明確にすることです。
企業がPR出稿先として媒体を選ぶ際、最初に確認するのはフォロワー数ではなく「フォロワーの属性」です。フォロワーが100万人いても、出稿したいターゲット層と全くズレていれば、その媒体に出稿する意味がありません。逆に、フォロワーが数万人でも「自社のターゲット顧客とほぼ一致している」と判断されれば、出稿の対象になり得ます。
「だから、バズるためのコンテンツよりも、自分たちが届けたいターゲットに刺さるコンテンツを積み上げることの方が大事なんです。一時的に伸びても関係のない層が集まってしまうと、媒体としての価値が下がる」
この考え方は、企業がスポンサーになるテレビ番組の視聴者層を重視するのと本質的に同じです。

■ コンテンツの「世界観」を守り続けることが資産になる

メディアとして価値を持つアカウントに共通しているのが、「一貫した世界観」です。
美容系メディアとして立ち上げたアカウントでは、投稿するコンテンツのトンマナ(トーン&マナー)を徹底的に統一しました。使う色、テロップのフォント、BGMの雰囲気、話し方のテンション──これらが全て揃っていることで、視聴者は「このアカウントを見ればこういう情報が得られる」という期待を持つようになります。
「世界観が崩れると、フォロワーが混乱するんです。突然全然違うテイストの動画が流れてくると、『あれ、このアカウントって何のアカウントだっけ』ってなる。それがフォロー解除につながる。だから世界観を守ることは、フォロワーとの約束を守ることと同じだと思っています」
この「世界観の一貫性」こそが、他のアカウントにはない独自の資産価値を生み出します。

■ ゼロからメディアを育てた経験が「運用代行」の質を上げる

自社メディアをゼロから立ち上げた経験は、クライアントのアカウントを運用する際にも大きく活きてきます。
クライアントのアカウントを運用する場合、多くの場合は「与えられた目標に向けて動画を作る」という仕事になりがちです。しかし、自分自身でメディアを育てた経験があると、「このアカウントが長期的に価値を持つためには何が必要か」という視点が加わります。
「クライアントのアカウントを運用しながら、常に『このアカウントをどう中長期に渡って成長させていくべきか』を考えるようになりました。短期的な数字だけでなく、アカウントの中長期的な価値設計まで提案できるかどうかが、運用代行の質の差になると思っています」

■ まとめ:TikTokアカウントは「バズる場所」ではなく「資産」として設計する

TikTokアカウントの可能性は、「バズることで一時的に注目を集める場所」にとどまりません。正しく設計すれば、企業にとって長期的な資産価値を持つメディアに育てることができます。

・ゴールを「フォロワー数」ではなく「メディアとしての価値」に設定する
・フォロワーの「質(属性)」を意識し、ターゲット層に絞ったコンテンツを積み上げる
・世界観の一貫性を守ることが、フォロワーとの信頼関係とメディア価値を生む
・自社商品の宣伝チャンネルではなく「ユーザーがフォローしたくなるメディア」を目指す
・短期的な数字だけでなく、アカウントの中長期的な価値設計まで考えることが本質的な運用力につながる

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