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目的がブレたら運用は終わり!?TikTok アカウントコンセプト設計の鉄則

目的がブレたら運用は終わり!?TikTok アカウントコンセプト設計の鉄則

TikTokアカウントの運用を始める際、多くの担当者が最初に考えることは「どんな動画を作るか」です。しかし、現場で長年アカウントを運用してきたプロが口を揃えて言うのは、「目的設定こそが全ての出発点であり、ここがブレると何をやっても意味がない」ということです。

本記事では、社内クリエイティブ担当者へのインタビューから見えてきた、アカウントコンセプト設計における本質的な落とし穴と、その解決策を紹介します。

■ 「目的の混在」が招く最悪の結果

あるエンターテインメント施設のTikTokアカウントを運用した経験者は、こんな失敗事例を振り返ります。

「もともとそのアカウントは採用目的でスタートしたんです。でも途中からマーケティング部門の担当者が変わって、気づいたら集客目的に変わっていた。採用向けのフォロワーが集まっているのに、集客コンテンツを発信し続けるわけですから、全部噛み合わなくなっていきました」

採用を目的に運用していたアカウントには、「この会社で働いてみたい」と思うような求職者層が集まっています。そのフォロワーに向かって、「今週末イベントがあります!ぜひ来てください!」という集客コンテンツを流しても、当然ながら反応は鈍い。フォロワーの属性とコンテンツの内容がまったくズレているからです。

さらに問題なのは、TikTokのアルゴリズムが「このアカウントは誰向けなのか」を日々学習していることです。採用向けのコンテンツで集まったオーディエンスに対して、集客向けのコンテンツを流し続けると、アルゴリズムも混乱し、動画の配信精度がどんどん落ちていきます。

「結局、アカウントの目的が変わった時点で、それまで積み上げてきたフォロワーもデータも全部リセットするぐらいの覚悟でやり直さないといけない状態でした」

■ 認知拡大と集客は「別物」として設計する

もう一つ重要なのが、「認知拡大」と「集客」を同じアカウントで同時に追おうとしてしまうことです。

認知拡大フェーズのアカウントが目指すべきことは、まず「このアカウントって何のアカウントなの?」というコンセプト自体を広く知ってもらうことです。次のステップとして、具体的なサービスや商品の内容を認知させる。この順番を守らないと、「商品は知っているけど、このアカウントは何をしたいのかよくわからない」という状態になり、フォローする動機が生まれません。

一方、集客目的のアカウントで大事なのは、「質の高いフォロワーを集めること」です。フォロワー数が多くても、実際にサービスや商品に興味を持ってくれる層でなければ意味がない。そのためには、トレンドを追った動画よりも、「このコンテンツが好きな人 = 自分たちのターゲット顧客」になるようなコンセプト設計が不可欠です。

「トレンドの動画は再生回数は伸びるかもしれないけど、それを見た人が購買行動に繋がるかというと、全然別の話なんです。むしろトレンドを追うことで、自分たちのターゲットとは全然違う層が集まってしまうリスクがある」

■ コンセプト設計は「誰のために、何を届けるか」から始める

では、正しいコンセプト設計とはどういうものでしょうか。現場のプロが重視しているのは「ターゲットの真のインサイトを深掘りすること」です。

単に「20代女性向け」「美容好き向け」という表面的なターゲット設定ではなく、「そのターゲットは今、どんなことで悩んでいるのか」「どんな情報を求めているのか」「どんな言葉に反応するのか」を徹底的に掘り下げる。その上で、「競合他社のアカウントとどう差別化できるか」を考え、唯一無二のコンセプトを設定します。

「レッドオーシャンの中で生き残るためには、似たようなコンセプトではダメなんです。競合と同じことをやっていたら埋もれるだけ。自分たちだけが言える言葉、届けられる価値を見つけることが、運用開始前の一番大事な仕事だと思っています」

■ 目的がブレた時の正しい対処法

もし運用途中でアカウントの目的が変わってしまった場合、どうすればいいのでしょうか。

一番避けるべきなのは「なんとなく続けること」です。目的がブレたまま投稿を続けると、アルゴリズムの学習データも混乱し、本来届けたい層に動画が届かなくなります。

推奨される対処法は2つ。一つは「思い切って目的に合った新規アカウントを作り直すこと」。もう一つは、「既存アカウントを一度休止し、コンセプトを再設計してから改めてスタートすること」です。

「途中でコンセプトを変えるのは、建物を建てた後に基礎から作り直すようなもの。最初の設計が全てを決める、というのが現場での実感です」

■ まとめ:運用前の「目的設計」こそが最大のROI

TikTok運用で成果を出すためのスキルというと、動画の編集技術や企画力に目が向きがちです。しかし現場のプロが最も重視しているのは、「そのアカウントは何のために存在するのか」という根本的な問いへの答えです。

・アカウントの目的は運用開始前に明確に設定し、関係者間で合意しておく
・認知拡大と集客・採用など複数の目的を同じアカウントで追わない
・ターゲットの真のインサイトを深掘りした上で、競合と差別化できるコンセプトを設計する
・目的がブレたら、継続ではなく「立て直し」を選ぶ勇気を持つ

どんなに優れたコンテンツも、目的の定まっていないアカウントでは力を発揮できません。まずはこの「目的設計」に、最大の時間とエネルギーをかけることが、運用成功への最短ルートです。

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